2018-02-07

線形代数II (2017) 第14回:行列の対角化可能性

今回は、この授業の最後の講義ということで、正方行列が対角化可能な条件について説明しました。今回の授業は化学類対象で、数学が専門ではありませんので、定理の紹介にとどめ、それらの証明は教科書には書かれていますが、説明は省略しました。

これで、秋学期の一通りの講義を終えました。秋学期の内容の中心は、抽象的なベクトル空間と、その上での線形写像に対し、行列は線形写像を数ベクトル空間で表したものであり、行列の変形は、その行列が表す線形写像を、基底を変換して表したものであることを伝えようとしたつもりです。この講義の担当は初めてでしたので、その趣旨が伝わっているとよいのですが、今後、線形代数をさらに学んで使う人達には、今回の講義がそのための土台になることを、そうでない人達には、数学の文化に触れる経験の一つになることを望みます。受講者の皆さんの今後の活躍をお祈りいたします。

授業サポートページ: https://www.math.tsukuba.ac.jp/~terui/la2-2017

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