2020-02-03

計算機数学(大学院)第13回

今回は、前回からのバールカンプアルゴリズムの紹介の続きで、f-簡約多項式からfの既約因子を計算する方法について詳しく説明し、例題を示しました。

これで本年度の授業が一通り終わりました。今年はこれまで通年だった授業が半期の実施になり、一方で、1回あたりの授業時間数が増えたりしたことから授業のペース配分に若干戸惑った部分もありましたが、今回の授業が、計算機代数のアルゴリズムを理解する上での一助になればと思います。

計算機数学II (2019) 第10回:偏微分方程式 (2)

今回は、偏微分方程式の数値解法の2回目で、双曲型(波動方程式)および楕円型(ラブラス方程式)の偏微分方程式に対する差分法を説明し、各解法における安定性の条件について議論しました。

以上で、この授業を一通り終えますが、この授業では、数値計算における基本的な問題に対する手法を概観しました。この授業が、世の中で広く使われている数値計算を理解する上でのヒントになり、さらに先を学ぶ上でのきっかけになれば幸いです。