2013-01-31

微積分演習(生物)(第7回)

今日はまず、重積分の変数変換に関する演習問題を解いて発表してもらいました。その中で、cos θ の n 乗の積分の公式を使う場面があり、直接公式を使って問題を解いた人と別の人が、自分で計算した証明をしてくれました。一同参考になったと思います。

授業の後半では、昨日の講義で新しいレポート課題が出題されたとのことで、さらに別の人が必要事項について解説してくれました。自主的に発表してくれた人もいて、他の人も熱心に討論に加わってくれたので、今日も有意義な授業になったと思います。次回も楽しみです。

2013-01-30

微積分III演習(第6回)

今回も、前回に引き続き、実数の連続性に関する問題を扱いました。

講義の方はすでに無限級数に入っているそうですが、授業日程から、今学期の授業は残すところあと2回とのことです。一方、演習の方は、若干進度はゆっくりめですが、授業の残り回数はあと4回ありますので、進めていきたいと思います。

次回は関数の極限値や連続性を中心に扱う予定です。

2013-01-29

計算機演習(第6回)

今日は、Mathematica によるプログラミングの初歩として、パターンマッチに基づくプログラミングを行いました。

今日のレポート課題として、関数の微分を行うプログラムを出題しました。なかなかうまく計算できず苦労している人が何人もいました。私が質問を受けつけた範囲では、皆さんうまく計算できるようになりましたが、ぜひ残りの課題も頑張って仕上げてレポートを提出してほしいと思います。

次回の授業ではファイナンスに関する話題を取り上げます。

2013-01-27

日本数式処理学会 東北地区合同分科会 一般講演

今日1月26日(土)と27日(日)の2日間、宮城県仙台市にて、日本数式処理学会 (JSSAC)東北地区合同分科会が行われています。

今回、私は、一般講演として「数式処理における近似最大公約子 (Approximate GCD) 計算の最近の動向」というタイトルで発表しました。私は、昨年6月から来年6月までの予定で、学会の基礎理論分科会委員を務めており、今回の発表は、委員としての活動の一環という面もあります。普段は主に理論分野の研究会で発表していますが、今回は、基礎理論、システム、教育の3分科会による合同分科会でしたので、普段私の発表にあまりなじみのない方々にも私自身や私がいる分野の研究活動を紹介する発表を行いました。

ご参考までに、今回発表に用いたスライドを載せておきます。

数式処理における近似最大公約子 (Approximate GCD) 計算の最近の動向 by Akira Terui


2013-01-24

微積分演習(生物)(第6回)

今日は、前日の講義でレポート課題が出たとのことで、授業の前半の時間はレポート課題の問題を出席者の皆さんと考えました。後半では、先週配布した演習問題から、重積分の変数変換の問題を発表してもらいました。

次回は、基本的に、引き続き重積分の変数変換の演習問題を扱いたいと思います。(講義で新たなレポート課題が出題されたりした場合は、内容の一部変更もあり得ます。)

2013-01-23

微積分III演習(第5回)

先週の水曜日は月曜の振替授業日だったため、今日の授業は2週間ぶりになりました。

今日の授業では、実数の連続性を用いる問題を扱いました。特に、与えられた数列が有界な単調列であることを示して収束を証明し、極限値を求める問題を中心に行いました。

次回は、関数の極限や連続性の問題を中心に扱う予定です。

2013-01-22

計算機演習(第5回)

今日の授業では、微積分の2回目として、主に積分に関する内容と、リストの要素に対する計算を行いました。

次回の授業では初歩的なプログラミングを扱う予定です。

2013-01-17

微積分演習(生物)(第5回)

今週は、水曜日が月曜の振替授業日になった影響で講義がなかったようですので、演習の方は久々に重積分の計算に戻りました。

今日は、重積分の変数変換の計算について説明し、それから各自演習問題に取り組んでもらいました。来週は、今日の範囲の演習問題の解答を発表してもらう予定です。

2013-01-15

計算機演習(第4回)

今日の授業では、微積分の1回目として、極限の計算、導関数の計算、Taylor 展開の計算などを扱いました。

ところで、今日は前回第3回のレポート課題の締切でしたが、今日の授業時間中に、第3回のテキストに不備が見つかりました。レポート課題のうち、一部の課題を解くのに必要な話題(リストを集合として扱う演算)で、本来、テキストの末尾に記載すべきものが抜けていました。履修者の人の指摘を受けて、大急ぎでテキストを更新しましたが、該当するレポート課題の解答に支障が出た人にはお詫びいたします。レポート課題解答の不備の原因がテキストの内容の不備と認められる場合には、解答者の不利益にならないような措置をとりたいと思います。

次回は、今回に引き続き、微積分の内容を扱う予定です。

2013-01-10

微積分演習(生物)(第4回)

今日は今年最初の授業でしたが、まず、昨年末に提出してもらったレポートを返却し、答え合わせをしました。レポートの方は皆さんだいたいよい出来でしたが、一部の問題で、積分範囲を正しくつかむことに注意が必要のようです。

授業の後半では、講義で新たなレポート課題が出たとのことで、講義の内容を確認しながらレポート課題の内容について議論しました。講義のレポート課題の方も頑張ってほしいと思います。

次回は、講義で新たなレポート課題が出たりしなければ、これまでの重積分の内容の続きを取り上げる予定です。

Team SNC 結成

今日、3年生の卒業予備研究の今年初のセミナーがありましたが、自分達の研究グループを "Team SNC" (チームエスエヌシー)と名乗ることにしました。

"Team" はよいとして、"SNC" は、私が専門にしている「数式・数値融合計算」"Symbolic-Numeric Computation" の略です。詳細の説明は私のホームページにありますのでここでは省きます。

チームと名乗ったのにはいくつか理由があります。第一に「研究室」という名前がなんとなく堅苦しく感じられたことがあります。「照井研」と称するよりは、ラーメン屋のように「照井軒」と名乗った方が、自分としては親しみがわきますし、学生の人達も来やすいかもしれません。第二に、チームの主人公は学生の人達であり、彼ら、彼女らに活躍してほしいという願いからです。「研究室」というと、なんとなく、研究の中心にいる教員主体になるような印象を受けますが、グループの活動を盛り上げるのはきっと若い人達が中心になるのでないかと思いますし、そうできたらいいなという願いがあります。

さらに、チーム名に私の名前を入れることも避けました。このような名前のつけ方に関する話題はほかでも聞いたような気がします。理由は2つあって、一つは、このグループがいつまで存続するかはわかりませんが、もし途中で私が抜けた後でも、名前を変えなくても済むようにということ、もう一つは、ひとまずは現在の主要な研究テーマを前面に出した方が、名前から中身を想像しやすいかな、と思ったことです。

そんなわけで、卒業研究はすでに始まっていますが、今日はこの名前の説明をして、看板を掲げることにしました。今後の活動とともに、チームのホームページを作ったりしながら、筑波の SNC 研究グループとして、情報発信も徐々に進めていきたいと思います。

2013-01-09

微積分III演習(第4回)

今日は年明け最初の授業になりましたが、数列の極限で昨年残した問題と、実数の連続性に関する問題を扱いました。

実数の連続性では、特に、集合の最大値、最小値、上限、下限といった術語の定義の復習を行いました。最大値や最小値は感覚的に日常生活の中でも使っていると思いますが、数学での定義をきちんと理解して使いこなせるようになることは、与えられた問題に対する答えの推論を正しく行う上で必要ですし、大切だと思いますので、少なくとも3学期の微積分の授業の間は理解に努めてほしいと思います。

次回は、今回に引き続き、実数の連続性に関する演習問題を扱うほか、関数の極限に関する問題も扱う予定です。

2013-01-08

計算機演習(第3回)

私は前回の授業は出張で欠席しましたが、天野先生と TA の方々が予定通り実施されました。ありがとうございます。

今日の授業では、リストを行列やベクトルとして扱い、線形代数の計算を行う一方、リストを集合のように扱う計算も行いました。

前回の授業のレポート課題は今日が締切ですが、3次元空間の図形のアニメーションで苦労している人もいました。まずは、3次元空間内に曲線や曲面といった基本的な図形を描き、次にこれをどのように動かすか(移動や回転など)を考える、というように、順を追ってアイデアを形にしていくとよいのではないかと思います。

次回からは微積分の話題を扱います。