2019-06-25

計算機演習 (2019-09) LaTeX (2)

今回は、前回に引き続き、LaTeXの実習を行いました。今回は数式を含む文書の作成で、番号付き数式の作成、それらの式番号の引用や、参考文献リストの作成とそれらの引用も行いました。

Gitを使ったレポートの提出は、まだ手順に習熟していない学生もいるようでしたが、今日の授業中にだいぶ落ち着いてきた印象です。サポートのTAが活躍しています。

次回はLaTeXの3回目で、Beamerパッケージを用いたプレゼンテーションスライドの作成を行います。

2019-06-24

計算機数学I (2019) 第10回:中国剰余算法

今回は、拡張Euclid互除法の応用例として、中国剰余定理を構成的に証明し、連立線形合同式を拡張Euclid互除法を用いて解く「中国剰余算法」を紹介しました。

次回は、拡張Euclid互除法の応用例として、有理数を剰余環に埋め込んで計算し、有理数の計算結果を再構成する手法について説明します。

2019-06-18

計算機演習 (2019-08) LaTeX (1)

今回は、前回の授業で説明を残した、pull requestによるレポートの提出から始めました。

次に、LaTeXの1回目に入りました。今回は、LaTeXのtexファイルをを編集、コンパイルし、PDFの文書を作る手順を説明し、取り組んでもらいました。

次回はLaTeXの2回目で、数式を含む文書の作成を行います。

2019-06-17

計算機数学I (2019) 第9回:実数の連分数展開

今日は、前半では拡張Euclid互除法に関する性質を紹介しました。後半では、有理数の連分数展開をEuclid互除法を用いて行う方法と、無理数の連分数近似を同様の手順で行う方法について紹介しました。

次回は、中国剰余算法について説明する予定です。

2019-06-11

計算機演習 (2019-07) Git (1)

本年度から、計算機演習の授業では、Mathematicaに続いて、文書処理(組版)システムLaTeXとプログラミング言語Scalaに取り組みます。そして、LaTeXとScalaの授業では、バージョン管理システムGitを使い、GitのオンラインリポジトリサービスGitHubを使って、レポートの提出や評価を行います。演習に使うシステムも、前回までのWindowsに代えて、今回以降は全学計算機システムに入っているUbuntu (Linux) を使います。

今回は、GitとGitHubを使うための準備と練習の回ということで、以下を行いました。授業が始まる前に、GitHubにユーザ登録することを宿題としていました。テキストやレポート課題といった教材は、GitHub Classroomを使って配り、学生ごとに個別のリポジトリを作って課題に取り組んでもらいます。

  1. 端末上でsshの鍵を作成し、公開鍵をGitHubの各自のアカウントに登録する。
  2. GitHub Classroomでコピーしたリポジトリは授業担当教員の管理下に置き、評価する側が書き込む。学生は、そのリポジトリをforkし、自分のアカウントにforkしたリポジトリで作業を行う。
  3. 自分のアカウントにforkしたGitリポジトリを、手元の端末にcloneする。(git clone)
  4. エディタはMicrosoftのVisual Studio Code (以下 "VSCode") を標準で使う。VSCodeに日本語の拡張機能LaTeXの拡張機能をインストールする。
  5. 今回は、レポートの題材として、Markdown文書の書き方を身につける。文書のネタは「料理のレシピ」。各自、題材とする料理を選び、Markdownの代表的な記法を使い、あらかじめ配ったフォーマットに従ってレシピを書く。
  6. VSCodeで、手元のリポジトリに更新をcommitし、GitHubのリポジトリにpushする。
最後に、レポートが仕上がったらGitHubでpull requestを送ってレポートを提出、となる流れですが、今日は時間の都合で、pull requestまで進みませんでした。そこで、次回の授業までにレポートを完成してもらい、次回の授業時にpull requestの説明を行います。

次回以降の3回は、LaTeXの使い方を学びます。

2019-06-10

計算機数学I (2019) 第8回:法逆元の計算

今回は、拡張Euclid互除法の性質を紹介した後、応用の一つとして、剰余環における乗法の逆元(法逆元)の計算法を紹介しました。

次回は実数の連分数近似について触れます。

2019-06-04

計算機演習 (2019-06) Mathematica (6)

今回は、Mathematica編の最終回でしたが、プログラミングの応用で、タートルグラフィクスでフラクタル図形の描画を行いました。

次回はバージョン管理システムGitの使い方を学びます。この後は文書処理システムLaTeXの使い方を学びます。

2019-06-03

計算機数学I (2019) 第7回:拡張Euclid互除法

今回から、主に1変数多項式に対するEuclidの互除法を中心にした説明に移りました。今回はまず、Euclidの互除法と拡張Euclid互除法を紹介しました。

次回からしばらくは、拡張Euclid互除法の応用を扱います。次回は法逆元の計算法を扱う予定です。