2020-01-27

計算機数学(大学院)第12回

今回は、バールカンプアルゴリズムの中で、f-簡約多項式の計算方法を紹介したのち、f-簡約多項式からfの既約因子を計算する方法の途中まで説明しました。

次回は、f-簡約多項式からfの既約因子を計算する方法の残りを説明し、例題などを示す予定です。

計算機数学II (2019) 第9回:偏微分方程式 (1)

今回と次回で、偏微分方程式の数値解法を紹介します。

今回は、まず、この授業で扱う偏微分方程式として、放物型、双曲型、楕円型の3種類の偏微分方程式と、それぞれの例題をを紹介しました。次に、放物型の偏微分方程式の一つである拡散方程式を解くための差分法について、陽解法と陰解法の2種類の差分法を説明し、各解法の安定性の条件について説明しました。

次回がこの授業の最終回ですが、次回は残った2種類(双曲型、楕円型)の偏微分方程式について、差分法による各解法や安定性の条件について説明します。

2020-01-22

計算機数学(大学院)第11回

今回からは有限体上の1変数多項式の因数分解のアルゴリズムについて説明します。最初にバールカンプのアルゴリズムを紹介します。

今回は、バールカンプアルゴリズムの流れを説明した後、重要な道具である「f-簡約多項式」に関し、その存在性などの性質について説明しました。

次回は、f-簡約多項式の計算方法から説明を進めます。

2020-01-06

計算機数学(大学院)第10回

今回は、前回の説明を踏まえ、標数0の一意分解整域上の1変数多項式の無平方分解のアルゴリズムと、有限体上の1変数多項式の無平方分解のアルゴリズムを説明しました。

次回からは有限体上の1変数多項式の因数分解のアルゴリズムについて説明します。

計算機数学II (2019) 第8回:常微分方程式 (2)

今回は、前回に引き続き、常微分方程式の数値解法の説明を行いました。オイラー法、ホイン法、ルンゲ-クッタ法の各アルゴリズムを紹介したのち、各アルゴリズムによる計算例と、差分法の不安定性について紹介しました。

次回からは偏微分方程式の数値解法を扱います。