2009-04-17

数学特別講義I:くらしの中のコンピュータと数学

今日は、自然系4学類(数学、物理、化学、地球。旧自然学類の各専攻に対応する学類)の1年生向けに開講されている「数学特別講義I」にて、講義を行いました。

内容は、毎日テレビなどで見ている「天気予報」と、インターネットを安全に使うのに欠かせない「暗号」を取り上げ、それぞれの分野でどのようにコンピュータが活躍し、数学が活躍しているか、を、高校程度までの予備知識(対象が大学1年生ですからね)で雰囲気をつかめるようにまとめたものです。

一応、シラバスの内容も引用しましょう。

数学特別講義Ⅰ(筑波大学 理工学群 数学類)
http://descartes.math.tsukuba.ac.jp/syllabus/syllabus21/detail.php?major=1&no=2

授業概要
数学類の教育を担当する数学系に所属する教員は,その研究分野によって大きく4つのグループ(代数・解析・幾何・情報)に分かれて研究・教育活動を行っている.各分野から2・3名ずつの教員が交代で1時間ずつ講演し,それぞれの分野の興味深い話題をわかりやすく紹介する.

予備知識
数学・物理・化学・地球(自然系学類)の1年次学生の受講を想定し, 高校までに学ぶ数学のみを予備知識として仮定する.ただし,自然系学類2・3・4年次学生も受講できる

第2回「くらしの中のコンピュータと数学」
日時:4月17日(金曜日)、5時限
場所:1D201教室
講師:照井 章(数理物質科学研究科数学専攻・助教)(専門:情報・計算機数学)
概要: 現在、コンピュータは、日々のくらしに役立つ様々な情報を提供し、日々緊密化し続ける情報通信のための様々な技術に使われています。そして、コンピュータを活用するための数学の理論や手法も進歩し続けています。
本講演では、くらしに役立てられている情報から「気象予報」、情報通信技術から「暗号」を取り上げ、気象予報をコンピュータで行うための「微分方程式の数値解法」と、よく使われる暗号の一つである「RSA暗号」について解説します。

このような入門の講義は初めてでしたので、題材を選び、時間内に収まるようにまとめるのには苦労しました。3月までは学科のネットワークなどの仕事もあり、2週間の突貫工事でした。おまけに、前日、講義室に行ってパソコンの接続のテストを行ったのですが、うまく映らず、数時間格闘の末、結局自分の作業ミスが原因だったことがわかり、脱力しましたが、まぁそんな甲斐あってか、自分では満足のいく話ができたと思います。(それにしても、2週間で70枚のスライドも、やれば出来るんですね。できればもう避けたいところですが^^;)

で、こんな感じの話でしたということで、スライドを掲載します(図面の引用を快諾下さった気象庁に感謝します)。あと、講義のビデオも撮りましたので、そのうち公開すべく、編集作業中です。お楽しみに!

数学特別講義I:くらしの中のコンピュータと数学(2009年4月17日)

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