2009-04-13

数理科学II(第1回)

月曜の大学院の授業は今日からです。

今年度から、大学院の講義を担当することになりました。科目名は「数理科学II」といって、数学専攻の5分野(代数学、解析学、幾何学、情報数学、数理科学)のうち、数理科学分野の科目です。内容は、計算代数(数式処理)の話題です(詳細は下記)。

さて、受講生が何人集まるか、期待と不安を胸に教室に入っていきましたところ、集まったのは6人でした。まぁ人数が少ない方が気楽かもしれません。

今日のところは、授業のガイダンス、計算代数の紹介(数値計算との比較)、フリーの数式処理システムの紹介(REDUCEとMaxima)、数式処理システムにおける数の実装、まで行く予定でしたが、数の実装に入る手前で時間になりました。

なお、この授業のシラバスは、以下のページにあります。(リンク先が消えてしまうかもしれないので、主な内容も引用します。)

数学専攻 数理科学 II(筑波大学数理物質科学研究科)
http://www.pas.tsukuba.ac.jp/syllabus/display.php?major=1&NO=22

授業概要
計算代数の基礎的理論である、多項式環上の最大公約子(GCD)、因数分解、グレブナー基底の理論と、数式‐数値融合計算の話題について講義する。

キーワード
数式処理、計算代数、最大公約子、多項式剰余列、部分終結式、因数分解、Hensel構成、グレブナー基底、数式‐数値融合計算

授業計画

  1. 基本的事項
  2. 多項式の最大公約子(GCD)
  3. 多項式の因数分解
  4. 多項式環上のグレブナー基底の理論
  5. グレブナー基底の応用
  6. 数式‐数値融合計算の話題から

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