2011-05-16

数理科学II(第4回)

今日はまず、先週出題したレポート課題「擬除算のアルゴリズム」について、レポートを回収してから答え合わせを行いました。指名した学生さんは、内容をよく理解して正しいアルゴリズムを書いていましたが、商を求めてから最後にあらためて剰余を求めていたので、商を求める過程で剰余も計算されていることを指摘しました。こういう考察は、やはり、実際にやってみて気づくこともあるので、実際的な観点から問題を考える力を養うよい機会になると思います。

そして、今日の話題は「計算量」でした。計算量の主な記法について説明し、今度は、前回の授業内容に基づいて、多項式の四則演算の計算量を考察しました。しかしながら、乗算と擬除算については今回も時間が足りなかったので、これもまたレポート課題になりました。

さて、次回の授業ですが、来週から3回(5月23日、30日、6月6日)、兼担している田島慎一先生に授業をしていただきますので、次回の私の授業は6月13日になります。レポートの締切も、6月13日の授業時としましたので、頑張って取り組んでほしいと思います。

2 件のコメント:

yuu さんのコメント...

なるほど、田島先生って数理科学を担当してたんですね。ここに書き込みするのもあれですが、分かりやすい先生でした。

Akira Terui (照井 章) さんのコメント...

それはよかったですね。
田島先生は、もともと純粋数学の専門家ですが、アルゴリズムや効率や実際的な計算の重要性も十分理解されており、数学者でこういう人は、私が見る限りそれ程多くなさそうなので、ありがたい方だと思います。