2013-02-06

微積分III演習(第7回)

今日は、実数の連続性に関する問題を発表してもらい、特に上極限や下極限の概念や計算に関する復習を中心に行いました。それから、関数の極限に関する ε-δ 法の使い方も行いました。

数学の概念を他人に正しく説明するのは、最初のうちはなかなか大変な部分もあると思います。今日、説明してもらった人も、苦労しながら頑張っていました。ある事実をきちんと説明できるためには、その事実がどのようにして成り立っているか、なぜその事実が正しいと言えるのか、説明に必要とされる定義や性質をよく理解しておくことが必要だと思います。

私も学生の頃、演習の授業中に先生に何度もツッコミを受けながら解答を説明した経験を思い出しましたが、こうした経験を通して、数学を学ぶとともに、何かを身につけて使いこなすというのがどういうことかを学んだと思います。履修者の人達が現在学んでいる数学の授業は、こうした思考や学習のトレーニングの機会としても有効だと思いますので、残り少ない授業期間ですが、頑張ってほしいと思います。

次回は、関数の極限に関する話題を中心に扱います。

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