2010-12-13

計算機演習(第2回)

今日は、サテライト端末を使っての初めての授業ということで、早めに端末室に来て準備をしました。

出席を取って資料を配り、まず Mathematica の起動、ついで Moodle (e-ラーニングシステム)へのログインとコース登録を行いました。Moodle の仕様についても、特に大きなトラブルはなかったかと思います。

その後、レポートの作り方と提出方法について説明しました。レポートは、Mathematica ノートブックで作られた、レポート用ファイルをダウンロードし、記入していきます。セルを操作して、説明文が入っているセルのスタイルを Text にするよう指導しました。

ところが、ある学生さんから「セルのスタイルを Text にしても、スタイルがうまく変わらない」という質問があり、学生さんのノートブックファイルをいろいろ操作してみたところ、私が思いもよらないことが起きていました。

学生さんが書こうとした説明文の内容は(文例は変えてありますが)

この結果は 1 + 1 = 2 を示す。
といった内容です。ところが、いろいろ調べてみると、上記の文章の「この結果は」の部分が Mathematica の識別子(変数)と認識されており、「を示す。」の部分も識別子となっているようです。

私はこれを見て、最初何が起こっているか理解できませんでしたが、よく考えてみると、もし、上記の内容を書いたセルのスタイルを Text に変える前に式の評価を行ったとすれば、上の内容には代入記号 "=" がありますから、これによって代入の式と見なされ、その結果、「この結果は」や「を示す。」という名前の変数ができたのだろう、と推測しました。

そこで、まず、「この結果は」と「を示す。」という名前の定義を消し、次に、新しいセルを1つ作り、上記の内容をコピー、ペーストした上で、スタイルを Text に変えて、ようやく説明文が出来上がりました。

学生さん達の操作を見ていると、操作に慣れた私達には思いもよらないことが起きることがしばしばありますが、数学を学ぶ上でいろいろな例題を考えるのと同様、今年もこれから学生さん達といろいろな経験をするであろうことを楽しみにしています。

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