2018-10-01

計算機数学II (2018) 第1回:ガイダンス

今日から本年度の秋学期がスタートしました。秋学期、数学類(学部)では「計算機数学II」の授業を担当します。

この授業では、数値計算の初歩を扱います。春学期の「計算機数学I」では、アルゴリズムを伴う構成的な数学への入門を主題にし、対象とする計算は、拡張Euclid互除法を中心にした、代数的な計算を扱いました。これに対して、今回は、理工学で幅広く用いられている数値計算を対象にし、微積分や線形代数の基礎的な知識はあるけれどもプログラミングはあまり経験がないような人に向けた授業にする予定です。

この授業で扱うテーマは以下の予定です。

  • 浮動小数演算、誤差、アルゴリズム
  • 連立1次方程式の解法
  • 代数方程式の解法
  • 関数補間
  • 数値積分
  • 常備分方程式の解法
  • 偏微分方程式の解法

扱う内容のレベルは比較的浅めになると思いますが、初学者向きに、必要な人がより深い専門知識を学ぶための足がかりになるような授業にしたいと思います。

あと、今回、この授業を初めて行うことになり、授業の準備に集中するため、いつもの授業で行っている、授業のビデオ収録と公開は見合わせるつもりでしたが、今回ご縁があり、筑波大学オープンコースウェアに授業の録画を掲載していただくことになりました。録画の掲載が進みましたら、随時お知らせします。

今日の授業はガイダンスで、実際の授業は次回から行います。

0 件のコメント: