2011-04-12

オリエンテーション合宿

4月11日(月)から12日(火)にかけて、理工学群の理学系学類(旧自然学類)の数学・物理・化学の3学類合同オリエンテーション合宿が行われました。

場所は、茨城県行方市の「茨城県立白浜少年自然の家」です。このオリエンテーションは、自然学類の頃から、私が入学した時にはすでに始まっており、以来、少なくとも20年は続いている伝統行事です(こう書くと「伝統芸能」か何かみたい)。

もう一つの特徴は、合宿の運営が、上級生の OPT (Orientation Project Team) の学生さん達が中心になって行われていることです。教員は、一応、各学類長と各クラス担任が同行しますが、ほとんど口を出すことはありません。あと、事務職員も同行しません。

オリエンテーションの主な内容は、以下の通りです。

  • クラス毎の自己紹介とクラス委員の選出
  • 大学のカリキュラム説明と履修計画
  • レクリエーション等で親睦を深める

さて、初日は朝9時過ぎに集合し、バスに乗って現地に向かいました。お昼前に着いて昼食の後、研修スタートです。

各学類とも2クラスずつありますので、午後は各学類1クラスが「カリキュラム説明」、2クラスが「自己紹介とクラス委員の選出」に分かれて進みます。教員は、各クラスで指導しているクラスリーダーが呼びに来たらその部屋に行くことになっていましたが、私は2クラスの担任で、始まってから1時間程して呼ばれて行きました。ちょうど、クラス委員を選んでいる最中でした。各委員会ごとに、担当の先輩が仕事内容を説明し、その後、委員を選出する順番で、自分達の頃に比べてなかなか説明が丁寧になったなーと感心しました。委員選出は、途中、学類長の磯崎先生と私からのスピーチをはさんで5時頃までみっちり続きましたが、無事すべての委員が立候補で決まりました。

5時になり、新入生の方は、学類、クラスごとに食事と入浴のシフトが細かく決められていましたが、教員の方は、とりあえず食べられる時に食べるということで、食事に行きました。

食べ始めてしばらく経った頃、地震がありました。かなり揺れましたが、食堂内は概して落ち着いており、ほとんどの人達が座ったまま様子を見ていました。幸い、停電や断水、家具等の転倒もなく、揺れは収まりましたが、自宅との連絡がすぐにはつきません。携帯電話のメールも、受信を試みるも失敗の連続とか、それでもこのメールはたぶん自宅からだろうと思い、自宅にメールを送信したら送れたとか、そういったやりとりがしばらく続きました。災害情報伝言板や Twitter, Facebook, mixi に無事である旨書き込んだりしましたが、夜までに何人もの方々から返信があり、ありがたい思いでした。こういう時はなるべくあちこちに安否情報を書き込んでおいた方が、周りの人達により早く安心してもらえそうです。

夕食、入浴後は、カリキュラム説明があり、新入生は食堂で先輩達のアドバイスのもと、せっせと作業しているようでしたが、教員が入る余地はなさそうで、とりあえず彼らの健闘を祈りながら、安否確認のお礼を書いたりしていました。

翌日は、朝からレクリエーション。学類対抗の「腕相撲大会」と「ドッジボール大会」で盛り上がりました。優勝は、腕相撲大会は男子が化学、女子が物理で、ドッジボール大会は混合で、化学が優勝でした。数学も健闘していましたが、人数が少ないのはちょっぴり不利だったかもしれませんね・・・

最後のプログラムは「野外炊飯」で、7〜8人の班に分かれて、カレーライスを作りました。火起こしはもうもうと煙が立ち、おまけに風が強くて大変でしたが、みんなで作ったカレーはおいしいもんですね。

こうして、午後、現地での研修が終わり、バスに乗り込んだところで、再び余震がありました。その後は、一応順調に帰ってきました。

自分が参加した時のことはほとんど忘れてしまいましたが、これまで授業などで関わりのあった学生さん達が、先輩として活躍するのを見るのは嬉しかったですし、授業では知らなかった能力を発揮していたりして、感心することもありました。今度の新入生も、ぜひ先輩を見習って、来年、再来年と、次の新入生達を導いていってほしいと思います。

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